環境に優しいチェンソーオイル
2012年11月21日 環境管理委員会事務局
活動内容
高性能林業機械「プロセッサ」「ハーベスタ」に装着しているチェンソー(機種により送材用クローラにも使用)の潤滑油を鉱物油から植物油([1]写真)に変更して、 環境に優しい製品をお客様に届けています。
また、「高性能林業機械オペレータ研修」「メンテナンス研修」等で、環境に優しいチェンソーオイルの使用を促し、環境保全に勤めています。
<従来のチェンソーオイル>
・チェンソーの潤滑だけを目的として一般の鉱物油をベースに作られています。
・日本のチェンソーオイル年間使用量(推定)はドラム缶2万本(=400万リットル)
⇒土壌を汚染し、水質汚染の原因となる。
<環境に優しいチェンソーオイル>
・製 品 名 :YSバイオチェーンオイル([2]写真)
・会 社 名 :ヤナセ製油株式会社
・開発目標:「安全性の向上」「周辺環境への影響抑制」「地球環境への影響抑制」
メリット | 1.環境中で分解しやすいオイル ⇒28日で60%以上の生分解度(エコマーク認定) 2.生物に対する無毒生 3.夏場も冬場も一つのオイルで使用できる ⇒低温でも流動性があり、高温でも粘りが落ちにくい 4.洗剤で洗い落とせる 5.チェーンやバーの耐磨耗性が高い |
デメリット | 1.価格が約2倍(代表的な18L缶の場合) ⇒バイオチェーンオイル@600円/L、鉱油系@360円/L 2.水と容易に混合する ⇒雨の中での給油作業は要注意 |
今後の課題 | 植物油を原料にしているため、従来の鉱物油に比べ価格が高い。 |
その対応計画 | 十分な生分解性を有し、酸化安定性も高い原料の探索ならびに、 より安定な処方を検討中。 |