お知らせ
フォワーダ遠隔操作システムへの技術支援について
イワフジ工業株式会社(本社:岩手県奥州市水沢字桜屋敷西5-1 取締役社長:川崎智資)は、このたびAZAPA株式会社(愛知県名古屋市中区錦2-4-15、代表取締役社長&CEO近藤康弘)と連携し、フォワーダ(丸太運搬専用車両)へローカル5Gや無線LANを利用した遠隔操作システムを搭載して、無人走行させることに成功しました。
この遠隔操作システムの林業への適用は、自動車の自動運転開発やEVシステム開発をはじめとする開発提案型企業AZAPA株式会社が、総務省管轄の実証事業(※1)の中で行いました。当社はフォワーダ本体の提供、制御関連の技術支援で協力。
ローカル5Gを利用し、遠隔地からリモコンを操作し車載カメラ映像を見ながら森林作業道上を無人走行することが可能です。
森林作業道上の危険箇所も無人走行により安全性を確保します。
<実証試験の様子>
車載カメラ映像と運転装置 森林作業道上の無人走行
注)安全のため人が搭乗しております
無線LANを利用し、操作信号とエンジン回転数を送受信させ、タブレットやスマートフォンをリモコンとして敷地内走行路上を無人走行、操作性や応答性等の評価を行いました。
グラップルやプロセッサの運転席からフォワーダを操作することも可能です。
<社内走行試験の様子>
タブレット表示画面 走行試験の様子
どちらの方式も、リモコンと機体を相互通信させ、操作に対する動作を常に監視することで誤動作を防ぎ安全性を確保しています。
この技術を応用し、画像認識技術と組み合わせ無人のカルガモ走行(前車自動追従)、自動走行の可能性が広がります。
(※1)令和3年度・総務省「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」にて採択された「ローカル5Gを活用した山間部林業現場での生産性向上および安全性向上のための実用化モデル検証」事業